2017年3月11日土曜日

あの3・11の日を思い出して

あの3・11の日の後、
タクシードライバーは仕事が不安定になり(会社は休みですからね)
そして、明日が予想できないような日々の中
それでも街を走らせていました。

あの期間、それまでになかったくらい、
短期間に沢山の外国の方をお乗せしました。
皆さん殆どが各々の祖国の大使館まででした。
お送りするまでの間に実にたくさん、数えきれないほどの方とお話しさせていただきましたが、どこの国の方も皆一緒でした。
悲しみも、不安も、そして優しさも。
国が違っても肌の色が違っても。
ともに支えあい、助け合い、いたわりあう気持ちがひしひしと伝わり、それこそ陳腐な表現かもしれませんが、世界は実は一つなんだなということをしみじみ感じました。


どこの国だからとか、あの国は、とか、
正直。好き嫌いを口にされる方は沢山います。
でも

あなたの心は、あの日本を代表する偉い方々と同じ色をしていますか?
世界中の人々もそうです。
国のイメージはあくまでイメージ。
現実なんてそうじゃない。


大使館までお送りしたお客様が
上手な日本語で
『ワタシモガンバリマス。ウンテンシュサンモガンバレ!』
とか
『ドウモアリガトウ。ニッポンカエッテキタラ、マタノセテクダサイ』
とか、
どこの人だよ!ってくらい優しい言葉に目頭が熱くなりましたよ。
お隣さんなんか、顔だって似てるじゃないですか。
笑顔だって何ら変わりはないですよ。


日本のマスコミが報じない沢山の感動的な事。
世界から日本に差し伸べられた沢山のやさしさ
自分が知らないだけで、聞いていないだけで山ほどあるのです。

あの悲しみを忘れないのも大切ですが
目を開いて
これまで知らなかった、伝えられてこなかった優しさを
今一度知りに行ったり、探したり、
新しく自ら伝えることも、とても大切だなと、思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿